当社三本木工場では、シリコンウェーハ再生、シリコンウェーハ酸化膜付け、シリコンウェーハ販売などの事業活動を行っていることを踏まえ、事業活動及びサービスに関係する環境影響を認識しています。以下の環境方針を定めて、環境への汚染防止に努めるとともに、環境保全活動を推進し、丘陵や田園に囲まれた大崎市の一員として、環境にやさしい企業を目指します。
当社は、環境方針のもと、環境管理責任者を定めたうえで、品質/環境管理委員会及び環境管理事務局が中心となって、環境管理を進める体制を整備しています。
具体的には、ISO14001に基づき、環境汚染やエネルギー使用に関する環境問題などについて、品質/環境管理委員会において環境影響評価を実施し、年度の目標を立てたうえで、環境管理事務局が中心となって、毎年、環境改善活動を推進しています。
製品及び材料の有害物質に関する法規制を遵守し、該当する化学物質の使用の禁止を推進しています。
当社で取扱う主要な化学物質に対し、会社独自の基準で管理対象を選定しています。選定した化学物質については、管理基準値を定め、毎月の品質/環境管理委員会でモニターしています。また、毎年マネジメントレビューを実施し、管理状況を報告するとともに、次年度のアクションを策定し、排出量削減に取り組んでいます。
工場排水の定期的なモニタリングの他、三本木工場付近の企業と委員会を形成し、定期的なコミュニケーションを図ることで水質汚染に対する対策を実施しています。
工場周辺の水環境を保全するため、工場周辺地域の排水基準を厳守すべく、会社独自基準を設定し、水質汚染防止に努めています。
排水基準を順守するため、当社では下記の3つの対策を主に実施しています。
1.会社独自基準を、一段厳しい水準に設定しています。
2.排水処理システムを24時間自動監視し、異常値が検出された場合は、迅速に対応できる体制を整えています。
3.外部分析機関による月1回の排水分析を実施しています。
上記の取り組みにより、工場からの排水が常に排水基準を満たす体制を整えています。
宮城県大崎市にある三本木工場の周辺は豊かな自然に囲まれ、多種多様な生物が住んでいます。当社では、周辺の生物を脅かすことなく共存を心がけ、生産活動を行っています。
廃棄物のリサイクル化を推進し、産業廃棄物排出量削減に取り組んでいます。
当社の工場では、プラスチック・金属を含んだ廃棄物及び段ボールをリサイクルし、また、リサイクル率の向上を推進しています。
なお、リサイクル率については、毎年、品質/環境管理委員会でレビューを実施しています。
水資源保全のため、水使用量の削減とともに水の再利用に力を入れています。
製造工程で使用された純水の一部を、純水製造の原水として再利用しています。
また、再利用率を上げるために、ろ過設備等を追加で導入し、計画的に再利用率を向上させ、工業用水の使用量を削減しています。
また、ウェーハ再生工程の効率化により、純水の使用量の削減にも取り組んでいます。
地球温暖化防止のために主力生産拠点である三本木工場を中心として、エネルギー使用量削減に積極的に取り組んでいます。
休憩時間の消灯、及び、エアコンの稼働削減等の活動に加え、計画的にエネルギー効率の高い設備への更新(クリーンルームの空調設備更新等)を進めることで、エネルギーの使用量削減を進めています。
また、生産効率の向上により、再生ウェーハ1枚を加工するために必要なエネルギー使用量の削減を達成しており、経産省の事業者クラス分け評価制度においてSランクを頂いています。
(参照)https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/overview/institution/
工場で消費するエネルギー使用量を削減することで、CO2削減に取り組んでいます。
三本木工場の敷地を有効利用し、太陽光発電システムを設置するなど、再生可能エネルギーの使用に貢献しています。
2013年に太陽光設備を設置し、発電を開始しています。現在の最大発電能力は1.5MWです。
当社の製品・サービスを提供するお客様の環境活動に貢献するため、環境に配慮した製品の創出に取り組んでいます。
再生ウェーハとは、半導体メーカーが、半導体を製造する工程の途中で検査に用いたりテスト加工で使用されるモニターウェーハやダミーウェーハを再利用するため、精密再生加工を実施し、同じ用途で使用できる状態にしたウェーハを指します。
再生ウェーハを用いることで、プライムウェーハの使用量を削減することができ、プライムウェーハの製造に消費されるエネルギー負荷を削減することができる、環境にやさしい製品です。